禅語


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こちらのコーナーでは、これだけは知っておきたい、基本的な禅語をご紹介します。

 

禅語とは、禅宗の文献に記述された辞のことで、禅の教えや悟りの境地などが短い語句に凝縮されたものです。短い中にも深い意味があり、 私たちが生きていく上で大切なヒントを与えてくれます。

 

日常用語として生活に溶け込んでいる禅語由来の言葉もたくさんあります。例えば、

 

「喝」   師匠が修行中の弟子の迷いを断ち切り、気付きを促すための大きな掛け声

「挨拶」  師匠と修行中の弟子とが真剣勝負として行う禅問答

「無事」  探すのをやめたとき、自分の中に見つかることがある心の状態

「縁起」  森羅万象は因(原因)と縁(条件)によって起こるという仏教の根本原理

「沈黙」  真実や悟りは言葉によっては表現できないということ

「我慢」  我が身に執着したり自我に捉われたりして慢心している状態

「誓願」  仏道を成就した者や仏道を志す者が誓いをたてて実現を願うこと

「玄関」  俗世間(娑婆)と悟りの世界(涅槃)を隔てる結界としての暗い関門

「工夫」  仏道修行において真剣に考え、懸命に精進すること

「道場」  あらゆる仏道修行の場

「知識」  仏道修行において師匠や同志となる人のこと

「主人公」 誰もが生まれながらにして自身の中に備えている仏性のこと

 

などです。ほかにも「一期一会」や「以心伝心」など、禅語に由来する四字熟語もたくさんあります。以下ではもう少し難しい禅語もご紹介しましょう。